ようこそ 地球にやさしい自然農の多菜園です。

農家への道

こんにちは!

  • あなたも百姓にあこがれ農家を目指してるのでしょうか?
  • 家庭菜園程度でいいけど新規就農って?と知りたいことがあるのですか?
  • 有機農業では農家の認定を受けるのは難しい!とあきらめた方でしょうか?

これは私の実際の体験談です。
では私の新規就農までの道のりを紹介します。

有機農業との出会い

 有機農業と出会う前に私が選択したのは千葉農業大学校への入校でした。

 農業にはさまざまな農法がある!なんてことも知らないまったくの無知の状態で、農業をやりたいと漠然と考えたのが2007年11月。

 年が明けた2008年の2月に開かれた新規就農の相談会に参加し、農業をなりわいとすることの厳しい状況を聞かされました。
 その時に紹介された千葉農業大学校で開催する3日間の「農業塾」に参加すると 農家になるには千葉農業大学校の一年コースに進むのが早道と知り、入学手続きをすませ、4月に入学を待つばかりだったのです。

命の恩人との出会い

 
 入学直前の3月26日に佐原市で脱サラをして農業を始め8年目になるという山崎さんをインタ-ネットで偶然見つけました。
 山崎さんがやられていた農業はまさに私がやりたいと思っているそのものでした。
 例えば、たくさんの季節野菜、果樹、カルガモを使った水田、ニワトリ、山菜、蜂とまさに循環農法!?
 この人に会いたい!!!と思わずにいられません。
 まして脱サラして始められたというのであれば、新規就農者の気持ちや当初の苦労などが学べる!と思いました。
 すぐに連絡先を調べお電話で事情を話すと、お忙しいのに翌日あってくださる事になりました。

 私がやりたいこと、千葉農業大学校に入学することになっていることなどなどお話しすると、山崎さんは畑を案内してくださりながらとても親身に、初対面の私に沢山のアドバイスを下さいました。
 そして「学校では教科書に書いてあることしか教えない!有機農業をやるなら佐倉に林さんという有機農研の理事をされている方に教えてもらいなさい。」
と強く勧められました。

 そのときから私の目指す農法は有機に決定されたようです(^^)。

林農園の門戸をたたく

 私は内心山崎さんの教えを請いたかったのですが、その場はあきらめて帰るとすぐに林さんを探し出しました。
 お電話番号がわかり夕方、緊張しながらかけた電話に林さんご本人が出られ(住み込みで研修してわかったことですが、林さんが電話に出ることは奇跡に近い!出来事なのです。)、翌日お話を聞きに佐倉に向かいました。
 初めてお会いする林さんはとってもクリーンなオーラを放っていました。少しお話を聞いたあと、4月から住み込みで研修したいと即刻お願いしていました(笑)。

 入学寸前だった農業大学校をことわり4月から佐倉の林農園に単身住み込みです。
 稲毛海岸には主人と主人の両親と3人で生活していただき、週末里帰りすることにしました。

行政とのやりとり

 研修しながら時間を作って千葉市の農政課や千葉農業改良普及センター、農政センター、佐倉市の農業改良普及センターに行っては相談をしました。
 どこの窓口でも同じことを聞かれ登録カードをそれぞれの窓口で作りました。
  住所、氏名。
  家族構成。
  経験はあるのか。
  何を作るのか。
  家族は理解があるのか。
  借り入れを希望するか。
  どこでやるのか。などなど。

 しかし自分の中でまだ具体的なことは何も決まっていません。
 担当者から「どこで就農しますか?」の問いに「どこに農地がありますか?」と問い返しても全く回答が得られず、少しも進展しませんでした。
 農地を借りる事が一番の難関!と聞かされていたので、早めに動かなければという思いもありましたが、反面、研修を一年やってから翌年の5月くらいからがいいなぁなんて都合のいいことも考えていました。
 しかし、どこに相談に行っても農地を探してくれようともしない現状に、もう少し研修して自分の考えをまとめないといけないと反省。

愛農大学講座

 市原の山崎さんに勧められたことに「愛農大学講座」がありました。お会いした時は春の講座が終了しようとしていたので、半年後の夏の講座を申し込みました。

 8月の8日から10日間の内容の濃い有機農業の講義でした。有機農業に興味ある方は、ぜひ参加されることをお勧めします。
 (内容については愛農大学講座のホームページでお調べください。)
 10日間で学んだ座学や、就農された農家さんの体験をお聞きしたり、農家さんへ体験に行ったり、その中で沢山の事を吸収すると もう!居てもたってもいられません(笑)
 座学で学んだことを実際に試したくてうずうずです。
 どんな苦労談を聞いても、「なら、こうしたらいいのかな?」とか「そうか、そういう方法があるのか!」とか、常に前向きにわくわくする自分がいました。

 その勢いのまま林農園に戻る前に、佐倉市の農政課に連絡を入れていました。

最高の担当者

 農政センター、市役所、普及センターでのやり取りに失望していた私は、農業委員会に直接直談判!と勢い込んで、インターネットで佐倉の農業委員会のホームページを探し、「佐倉市で就農したいものですが・・・」とメールを送りました。
 すると、返事が返ってきました。
 「佐倉市で就農をご検討くださり、大変うれしく思います。こちらにぜひお越しいただきお話をお伺いしたいと思い居ます。・・」
 と、とっても期待の持てるメールではじめから農業委員会に相談すればよかったんだ!とウキウキです。
 ん?!勘の良い方はお気づきですか?前の項で農政課に連絡を入れたと書きました。
 そうなんです、何の手違いか住所を見てたどり着いた場所は佐倉市役所の農政課だったのです!
 エレベーターで5階に向かう間も、きっと市役所の中に農業委員会があるんだ、と思いを巡らしていました。
 たどり着いたところは「農政課」でメールの主がカウンターの向こうから近付いてきてその時初めて冷や汗が出ました。
 農業委員会に直接お話しできる!という期待が、また同じことの繰り返しか・・・と落胆したのです。
 
 が、この手違い(私の勘違いで農政課にメールを送っていた)は最高の担当と巡り合わせたのです!

 なんと、彼は今年の春まで農業委員会市役所の農政課に転属になったばかりで農業委員会の事は熟知されていました。
 なんだか今までと感触が違う!佐倉市で就農という「どこで!」という意志をはっきりさせたことにより話が前に進みだしたようです。

農地を借りる

 8月の終わりころに佐倉市の農政課に相談してからわずか2週間ほどで連絡が来ました。

 「貸してくれる農地がありそうですが見に行きますか?」
 「もちろん!」

 なんと早!と思いながらも貸してくださるような土地は耕作しにくい場所という話も多いので期待は極力しないように平常心です。
 話が来ればすぐにでも借りられる?!と考えるのは会社勤めが長いせいでしょうか。
 農業の世界では通用しません。
 農作業の都合、先方の都合、直接の話でない場合、間に入ってくださっている方の都合と多くの日程を調整して少しずつ話が進みます。
 待たされるほうは気が気ではありませんがここはじっと我慢。

 ようやく見に行った農地は7反でした。
 7反は3件の地主さん(3反、2反、2反)の土地ですがなんと一か所にまとまってあります。
 今まで耕作されていた方が、7反に全部落花生を栽培されており、収穫を待つばかりの状態です。
 7反を目の当たりにすると、あまりの大きさに気押されながらも興奮もしました。
 佐倉市の就農の規定は5反以上なので7反は多いのですが、やるなら全部やってほしいという意向であり、これはやるっきゃない!と奮起。
 だってこの土地は条件的に恵まれているのです!
 7反同じ場所にある。ってすごいことです。
 日当たりもいい。
 周りは山(千葉の山は低いので山というより林に近いかな?)で落ち葉も拾える。

 もう二つ返事で借りる意思を伝えました。
 実際には落花生の収穫後、ということになり借りられたら麦を作ろう!とその時を待つばかりです。
 (その時、落花生を栽培されていたのが農業委員会の委員さんでした)

地主さんとの顔合わせ

 いやいや、まだまだ安心はできません。
 地主さんとお会いしてお話ししないとまだ借りられるのかどうか神経を使うところが待ち受けています。

 早く地主さんから了承していただいて安心したいところです。
 すぐに会えるものと思い、手土産を用意して連絡を待つばかりです。
 アハハ、忘れていました、農的時間のながれを。
 ついには手土産の賞味期限もすぎてしまい、4つ用意しておいたお菓子は林農園のおやつに変わっていました(^^)

 待つ間私は今か今かと首を長くしていただけですが、私の担当になったAさんは説得や交渉に時を費やし大変だったと後で教えてくださいました。
 私の代わりに矢面に立ってくださり、貸したくない!という地主さんを現在の耕作人の方とお二方で義理の限りを尽くして説得してくださっていたのかと思うと、ほんとうにありがたく感謝しています。

 その甲斐あって、お一人お一人地主さんにお会いしていきました。もちろん立ち合いに農政課の担当者とお話を下さった農業委員会の委員さんもご一緒です。

 林農園の奥様が「食べてしまったお菓子の代わりに林農園のキウイフルーツをお持ちください」と本当に気遣いの素晴らしい方でお言葉に甘えて地主さんにお渡しするととても喜んでいただきました。

 だんどりはすっかり終えていたんでしょうね、お会いする地主さんは皆さんにこやかに何の問題もないという感じでお話しくださったので、間に入ってくださったお二人のご苦労なんて知る由もありません。
 
 麦を蒔くには11月20日ころまでに借りられたらいいなぁとウズウズと焦るばかり。
 ようやく3人の地主さんにお会いできたのは12月に入ってからで畑は落花生の収穫後でデコボコでしたが、トラクターもないし時間もない!という事でそのままの畑に麦を蒔いてしまいました。

 地主さんとは段階的に3ヶ月くらいお互いにお試し期間という事で、来年の4月に簡単な契約(利用集積書)をかわす旨で了解していただきました。

 長いこと時間がかかり、よそ者がこの地に入るには辛抱して待つことが大事だな~なんて思いましたが、振り返ると3ヶ月ちょっとで農地を借りられたのはすごいことでしたね!

農家認定

 農家認定を受けるまでには1件の地主さん(2反)から「やはり貸さない!」という事態。
 こちらとしては5反になりありがたかった?!かも。
 しかし、またすぐそばに1反5畝の畑を借りてほしいと依頼され、合わせて6反5畝になり現在その状態が保たれています。

 と細かくはいろいろありましたが、いよいよ農業委員会に審査をしていただく段階に進みます。

 2009年2月に師匠の林さんは農林水産大臣賞を受賞されました!
 これってすーーーーーんごーーーーーい事ですよね。
 林さんはまったく自慢にもせず平常通りの日常を今まで通り過ごすので軽く感じてしまいそうですが、いやいや大した方です。

 それに法律も有機農業を推進する予算をつけたり、有機農業を後押しする風が吹いていました。

 こんな裏付けもあり、畑も借りられていることで許可は下りるだろうと期待が持てました。

 申請する書類は慣行農法用で有機栽培には全く適さないフォームです。
 またまた私の担当は敏腕でよかった!
 「曽田さんの書きやすいように書いてもらってそれをこちらで書式に当てはめます」と言ってくださり、大助かりです。
 もう大船に乗ったつもりで彼にすべて託し5月21日の判定委員会に望みます。
 「もしかしたら、呼び出されるかもしれないので待機していてください」と言われるとさすがに緊張が走ります。
 ドキドキしながら21日は何事もなくすぎ、認定されました!とお電話が来たときは「やったーー!」と喜びがはじけたのです。

 林農園で研修していなければ・・・、敏腕担当者に出会わなければ・・・、愛農大学講座に行かなければ・・・・、市原の山崎さんに会わなければ・・・・・。

 本当に多くの方との出会いに感謝せずにはいられません。
 皆さんの偉大なる援助に応えるためにも、立派な農家にならねば!とはちまきをしめなおし(アレッ?ふんどしだったかな)頑張ろう!!!!

 こうして毎日幸せな時間を過ごせて、とっても贅沢な生活です。
 いつもそこに新鮮なお野菜がいて、大きなパワーをもらえる、こんな生き方を選んで良かったと。

 そんな生活されたい方、是非くじけずに頑張ってください!
 頑張るあなたにはきっと「何とかなるの神様」がたくさん集まってきて応援してくれますよ(^^)/

おわり

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